白蟻大発生の現状

6月~7月にかけて大量の白蟻が明かりに群がります。(>_<)  自分の家から白蟻が発生しているのでは?と心配されて問い合わせて来られるお客様も多く、実際に白蟻を見ると不安な気持ちになるようです。  ほとんどの住宅会社は基礎パッキンを敷いて白蟻予防(10年保証付)を行います。  退治するのではなく、乾燥した環境を作り近づかないようにしているだけで、最近の白蟻は簡単に乗り越えて侵入します。  ある白蟻駆除業者は基礎パッキン工法に白蟻保証を付けることが信じられないと言っていました。  科学や建築技術の進歩は目覚ましく、白蟻被害は減少しているかと思いきや、逆に増大しているのが現状です。具体的データを示しますと・・・  ある白蟻研究所が行った九州の被害調査では築10年未満の住宅では26%の住宅で何らかの白蟻被害が見られ、10年から20年では36%、20年以上では54%の住宅で白蟻被害が拡大しています。  しかも被害箇所がこれまで多かった床下のような低い部分から屋根裏や壁やベランダといった高所に広がっている傾向が見られます。  ウッドデッキ・パーゴラ・洗濯物干し・木製物置など外壁に木を打ちつけて作った工作物から建物に侵入するケースも増えており、もはや基礎パッキンによる白蟻予防では役に立たない状況になっています。  基礎以外から白蟻が侵入したケースではもちろん保証の対象外となり「白蟻保証はありません!」  大切な財産を白蟻の餌食(えじき)にされないようにしっかりと防衛しましょう。  12120

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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