住宅のお役立ち情報。1月・5月・9月の引越しは縁起が悪い

 

住宅のお役立ち情報。1月・5月・9月の引越しは縁起が悪い

古くからの言い伝えでは「正(しょう)五九(ごく)」と言って、一月・五月・九月に引っ越しをすると縁起が悪いと言われています。

 これには諸説ありますが一つ目は仏教のある宗派の大祭に「正五九祭」があるのですが大きな行事のある時に引越しするとは、なんと罰あたりだ!という説。

 二つ目に1月は正月、5月は田植え、9月は稲刈りの農繁期なので、忙しい時に引越しの手伝いをお願いすると迷惑になる!という説。
 大きくこの二つの説が言われていますが二番目の説が一番しっくり来ますね。

 だだし、正五九というのは旧暦なので太陽暦に直すと実際は2月・6月・10月になります。昔と今では生活様式も文化も全く違いますので、言い伝えは先人たちの知恵として参考にする程度におさえるのが良いのではないかと私は思います。

 

正五九対策とは

 どうしても気になる方は工事中の良い日に一泊する方法が知られています。

工事中で一泊が難しい場合には枕等の寝具か身につける物やお茶碗や皿などを工事途中の建物に置いておけば「生活道具の搬入」ということで、その日を引越し日として正五九を逃れる方法もあります。

現実的には子供さんの受験、転勤、補助金の期日、建築業者の都合など様々な理由で正五九に引越しをする方も多くなっていますので参考にして下さい。

お年寄りやご病気のご家族がいらっしゃる方は気候の穏(おだ)やかな時期を選びますと体の負担が楽になります。

新築は環境が激変しますので、適応力の衰(おとろ)えたお年寄りやご病気の方には例え快適な環境でも大きな負担になる事もあるのです。

   

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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