宮崎の住宅診断。外壁の色が違っていませんか?

 

宮崎の住宅診断 外壁の色が違っていませんか?

こんにちは宮崎の住宅診断士、河野です。(公認ホームインスペクター  既存住宅状況調査技術者)

外部を囲っていた足場とシートが外れて建物全体が見られるようになったので、さっそくお客様へ連絡しました。

 「足場が取れて建物全体が見られますよ。」

 「それは楽しみですね。今度の土曜日に見に行きます。」「それではお待ちしています。」

 さて当日現場に来られたお客様の様子がおかしい?建物を見上げて難しい顔をしています。

「打ち合わせした外壁の色と違っていませんか?」

 「小さな見本帳の色は広い外壁に塗りますと、見本より明るく見えますよ。」

 「いいえ、そういう問題じゃありません。もっと茶色だったはずです。」

 すぐに塗装業者と色を決めた担当者に現場に来てもらいました。

 塗装業者は「間違いなく図面に記載された品番の塗料です。」と説明を始めました。

 設計担当者は図面を見たり色見本を見たり建物を見たりと何やら様子がおかしい。

 しばらくして「ごめんなさい、品番を間違えていました。」どうやら図面に記入する際に、打ち合わせで決めた品番の一つ上を書いてしまったようです。

これは困りました。打合せ通りにしなければ、お客様が家を見るたびにずっと後悔することになります。

 すぐに上司に連絡して外壁塗り替えの許可をもらいました。

 「ご迷惑をおかけしました。上司の許可を取りつけましたので塗装をやり直して打ち合わせ通りの色にさせていただきます。」

 お客様の顔に安堵の表情が浮かびました。その後、手直し工事の工程とお客様が心配していた塗装の仕上がりの問題などを分かりやすく説明させていただき無事にこのトラブルを解決することができました。

 屋根・外壁・サッシの色を間違えると大変なことになります。やり直しも大掛かりですし、何より家の為にも良くありません。

サンプルと色が違う  これは意外と多いクレームです。

 塗装やクロスなどの色見本は小さい為に、実際とイメージが違うことはよくあります。

 広い面積に使用すると見本より明るく見えますので注意が必要です。

サイディングは家の中と外では色が違って見える。

 室内の照明の光で見る色と太陽の明るさで見る色とでは違って見えることがあります。

 サイディングの種類によっては全く違う色に見えることもありますので、打ち合わせの時に室内だけでなく屋外ではどんな 色に見えるのかを確認すると失敗が無くなるでしょう。

変更すると間違いやすい。

 まだ基礎の状態だから大丈夫だろう。

 屋根の色を変更しようか? ところが上棟後すぐに必要な材料は着工前に発注しています。

 その為に業者・建材メーカーまで変更の手続きをしなければなりません。

 変更が何回もあるとさらにミスの確率が上がります。

 変更は着工までに済ませ、それ以降はしない事をお勧めします。

 電話での変更が一番危ないですね!お手軽ですが変更忘れになりやすいです。

人為的な間違いもあります。

 本当はあってはならない人為的ミス しかし記載ミス・変更の手配忘れ・建材店の配送ミスなど意外と多いです。

 もしミスが発生したら。しっかりと建築会社に違っていることを伝えましょう。

 変更内容は書面で残しましょう!証拠があれば手直しを建設会社に言えますし、ミスは格段に減ります。

 ★時々現場に行って確認しましょう!現場のプロである監督や職人さんでも色の間違いを見つけるのはとても難しい事なの です。

 

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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