台風で窓から雨漏れ

この雨漏りは比較的新しい家でも発生しているクレームですね。

 そして雨がどこから入ったか分らないのが特徴です。

 なぜなら雨漏りに成りやすいベランダや屋根がなく、ただ壁があるだけだからです。
 そしてそのクレームのほとんどが台風の風のせいにされて何の処置もされないまま、次の台風を迎えてまた同じ事の繰り返しになります。(簡単なコーキングで済ませ様子を見て下さい、で終わる事も)

 台風災害には保証がありません。少々雨が漏ったくらいで火災保険も使えません。そして少しづつ確実に家は傷んでいきます!(この窓からの雨漏れは非常に多いのです。)
 さて、この雨漏りの原因は一体何なのでしょうか?第一に使用したサイディングと施工に原因があります。一見同じように見える外壁でも厚みと施工方法が違い金額も変わります。

 一番一般的で安く出来るのが厚み14㎜の外壁材を釘で止める工法です。これは大工さんが施工します。欠点は外壁が薄いために風が当たるとたわんで壁の内部に雨が吹き込みます。また、多くの大工さんは正しいサイディングの施工法を知りません。その為に外壁が割れる原因になったり、コーキング不良になる事があります。

 第二に雨が内部に吹き込んでも、窓まわりの防水をしっかりしておけば雨漏りにはなりません。意外と窓まわりの防水はいい加減な施工になっているところが多いのが現状です。(壁の防水はすごく大事)

 最近は軒の出が短い家やデザインから全く軒の無い家が多くなっていますが、これも雨漏りの多い原因になっています。(軒は大事)

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この記事の著者

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河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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