宮崎の住宅診断。給湯器を止めてもお湯が出る!

 

住宅のお役立ち情報。給湯器を止めてもお湯が出る!

宮崎の住宅診断士、河野です。(公認ホームインスペクター  既存住宅状況調査技術者)

「給湯器を止めてもお湯が出るんです。」その一本の電話から原因のわからないクレームが始まりました。

 最初は管の中の残り湯だろうと思っていましたが、現場に着いて確認してみるとそんな簡単な問題でない事がわかりました。

 給湯器はガス給湯器で電源が抜いてありましたので作動しません。

 洗面所やお風呂の蛇口をひねっても出るのは水ばかりです。 しかしキッチンの水栓からは確かにお湯が出ます。お風呂に丁度良いくらいのお湯が永遠と出るのです。

 床下にもぐって水道管を確認すると、キッチンに立ち上がっている水道管は冷たいので、ここまでは間違いなく水です。でもどうしてお湯が出るのかわかりません。

 キッチンの扉を開いて配管を調べるとキッチンの水栓金具が異様に熱くなっていて冷める気配が全くありません。

 何らかの原因でキッチンの水栓金具が発熱してお湯を沸かしている事までは突き止めましたが、なぜ金具が発熱するのか全くの謎です。

 

原因はIHクッキングヒーターだった!

 途方に暮れかけていると、IHクッキングヒーターが目に入りました。

 まさか?と思いつつIHクッキングヒーターの電源を抜きますと、あら不思議!みるみる温度が下がって来るではありませんか!!

 IHクッキングヒーターから出る電磁波が水栓金具を発熱させたのが原因でした。待機状態で発生する電磁波でお湯が沸くのです。

  この機器は旧型でしたので安全対策が未熟でしたが現在ではIHクッキングヒーターも改善されておりWHOによると電磁波による発がん性の可能性は日常生活で摂取するコーヒーや漬物と同じレベルです。

 それでも心臓にペースメーカーを入れている方や電磁波に神経質なお客様には電磁波の少ないラジエントヒーターがお勧めです!

    

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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