住宅のお役立ち情報。人生で最大の失敗

 

住宅のお役立ち情報。人生で最大の失敗

私の現場監督時代で“人生最高”と言える失敗のお話をさせて頂きます。

 これで会社はクビだ!人生は終わりかもしれない!と思うほどの事件でした。

ある住宅地で棟上げ(上棟)をしていた時に事件は発生しました。

 もともと田んぼの中に通っていた高圧線なので、とても低い位置に高圧線が通っていたんです。

そこを住宅地に造成して家を建てているのでクレーンを使って材料を上げる時にとても危険な状態でした。

 その日はモデルハウスの棟上げが2棟予定されていました。

 高圧線直下の危険な現場を先に工事して終わってからもう1棟に取り掛かる工事計画をたてました。用心の為に高圧線とクレーンのアームの位置を確認する見張り役を屋根に立てて指示をしながら慎重に工事を進めました。

 無事に工事も終わり最後の材料を降ろしたのを確認して、大工さんを全員集めて次の現場に移動を始めたその時・・・パーン!という音がして振り向くと空から火花が降っていました。(クレーンがアームを不用意に伸ばしたのが原因)

電圧の高い高圧線は空気絶縁になっている。

 電圧の高い高圧線はビニール被覆がされてなく空気絶縁になっています。接触しなくても近づいただけで放電するのです。10台くらいの電力会社の車がすぐに飛んで来て事情聴取を受けました。

 被害状況を調査しないとわかりませんが、電車や工場に被害があると損害賠償が何億円もかかります。と言われて目の前が真っ暗になりました。

 幸い感電によるけが人も無く、送電先や付近で損害を受けた所も無く電線が損傷している箇所の修理代を30万円請求されましたが、クレーンの保険で支払ったので大事にはなりませんでした。

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

詳しいプロフィールはこちら

人気の記事

人気の記事