選んだクロスで違いが出る

今回は内装工事の話です。最近では内装仕上げにはクロスを貼るのが一般的になって来ました。

 そして、一番お客様からのクレームが多いのもクロス工事ではないでしょうか?

 家が完成してご入居されますと、冷房や暖房を使いますので室内環境が一変いたします。家が乾燥してきますとクロスの継目・天井と壁の境目・壁と壁の入隅が切れて来ます。これが1~2㎜なら心配要りません、新築の家なら必ず発生します。(乾燥・収縮が原因)
 通常はコーキングにて簡単に修理出来ます。しかし、これが3㎜以上になると未乾燥材の使用や施工不良の可能性がありますので注意が必要です。(欠陥住宅かもしれません!)

  クロス工事のクレームの大部分は下地が悪いです。見えない下地の施工が家の仕上がりを決定しています。しかし一番手を抜きやすい部分です。良い住宅会社は見えない下地をしっかり作っています。

 それから選ぶクロスによって仕上がりに違いが出てくる事をご存じの方は意外と少ないですね。小さな見本で選んだクロスは実際に広い面積に張ってみると思っていたより明るくなりますし、柄物は落ち着かない感じになる事があります。

 また選んだクロスの素材や厚みで継目がわかりやすくなったり、下地の起伏が浮立って見えるようになる為に仕上がりが悪く感じる事があります。選ぶクロスで仕上がりに違いが出るのです。

 よくクロス業者から「このクロスは変えた方がいいよ。」と言われる事があります。クロスを選ぶ時には内装に詳しい者のアドバイスを受けると失敗は少なくなると思います。(家の中で一番広い面積に貼るので影響が大きいです。)

   ★薄いクロスは仕上がりが悪くなるので注意しましょう。

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

詳しいプロフィールはこちら

人気の記事

人気の記事