たらい12杯の雨漏れ

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今回のお役立ち情報には大切なポイントがいくつもあります。
 ある台風の夜、たらいに12杯もの大変な雨漏りが発生しました。
 原因はベランダの排水口が風で飛ばされた木の葉で詰まって、ベランダからあふれた雨水が室内に流れ込んだ為です。

 ★最初のポイントです。基本的に自然災害には保証がありません。良心的な建築業者はある程度の修理を無償で行っていますが、台風災害は火災保険で対応します。
 さて、今回は予算を抑える為に保証内容の良くない火災保険に加入していました。台風で物が飛んできて発生した被害には保険金がおりますが、雨漏りには出ない内容だったのです。すべての修理費はお客様の負担となってしまいました。

★第2のポイントです!火災保険の掛金は安い方が良いのですが、保証内容を確認する事がとても重要です。非常事態に備えて保証内容が充実した保険を選びましょう。

 ★第3のポイントは大きいベランダほど雨漏りのリスクが高くなるという事です。10㎡を越えるベランダは保証出来ない場合があるので注意が必要です。FRP防水は劣化が激しいので余りお勧めしません。

 ベランダの下に部屋がある場合には、排水口を必ず二か所以上設けましょう。そして万が一の場合に備えてオーバーブロー管(ベランダの壁にも排水口を取り付けベランダの排水口が詰まっても内部に水が溜まらないようにしたもの)を設置するとより安心です。
 いったん雨漏りが発生すると建物は著しく損傷します。家の内部は絶対に濡らしてはいけない材料で作られているからです。

断熱材・石膏ボード・合板・フロアー・壁紙などが一度濡れてしまうと性能低下・強度低下・変形・変色などのため、改装して交換が必要です。

雨漏りは正しい施工で防げます。雨の漏らない家を建てましょう!

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この記事の著者

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河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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