意外な落とし穴

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さて、今回は「意外な落とし穴」をお送りいたします。

 人の動線や家具の配置まで考えてプランを作り、コンセントやスイッチの高さや位置を決める。これくらいの事は当たり前ですよね!

 ところが、完璧に打ち合わせしたつもりで、とんでもない失敗をした例です。家具の寸法を測って置く場所まで図面に書き込み、現場で電気工事業者とスイッチ・コンセントの位置と高さを打ち合わせて、これで大丈夫と思っていたところ。
 ベッドで寝る向きが、打ち合わせの時と逆になったんです。足が来る方にコンセントやテレビの配線をしていましたので、反対向きになると大変に不便な事になってしまいました。

 将来、部屋の模様替えをする事があるかもしれません。その時に困らないように、コンセントの位置や数を考えておく事も必要です。
 今回はベッドの配置は変わらずに、寝る向きが変わっただけでコンセントからテレビまでの距離が遠くなってしまい、いつコードを足で引っ掛けてもおかしくない危険な部屋になってしまいました。

 あぶないのですぐに電気業者さんに来てもらってコンセントを付け直してもらいました。これは意外な落とし穴でした。(>_<)  体の不自由なお年寄りやご病気の家族の方がいらしたら、 介護しやすい向きを考える必要あります。ご病気の状態では右側に向くのは楽だけど左側は苦しいとか、さまざまな状況を判断しなければなりません。  これからの家造りでは、そのような面も含めてアドバイスをさせていただく必要があると痛感させられました。  私は父が脳梗塞で倒れたのがきっかけで福祉住環境コーディネーターの資格をとりましたが、まだまだ勉強不足でした。  これからはもっと極めの細かい、人に優しい家造りを目指してがんばりたいと思います。

この記事の著者

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河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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