あれだけ検討したのに欠陥住宅

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新築して半年しか経っていない住宅で住宅診断の依頼が来ました。さっそく訪問日時を決めて伺いますと・・・
某銀行の住宅ローン担当者の住宅でした。私が住宅メーカーに勤務していた時に何度か住宅ローンのご提案でお世話になったことがあります。
ですから、一般の方に比べたら格段に住宅の知識・住宅会社の特徴や見積金額を詳細に知っているので欠陥住宅を建てるなどあり得ないことなのです。

あれだけ検討したのに!・・・私の勤めていた会社にも相談に来られていましたし、沢山の住宅会社からプランと見積を取って検討を重ねて業者選びをしたそうです。それなのに!欠陥住宅を手にすることになりました。なぜ?
 状況は二階中央の建具枠部分で12㎜下がっていました。標準的には3㎜以内ですから完全に欠陥住宅です。施工業者とトラブルになって紛争解決のために住宅診断(ホームインスペクション)の依頼が来たのです。

 多くの方から「どの業者を選んで良いかわかりません。」「業者選びのコツを知りたい」と聞かれますが、あなたもその一人ではないですか?・・・残念ながら業者選びの明確な答えはありませんが、「一つだけ言えることはあなたの家づくりにどれだけ本気で取り組んでくれるか?」に尽きると思います。あなたが業者選びで迷っているなら表面的な良い事だけを並べ立てた広告に何が本当なのか分からなくさせられています。

 良い業者選びも大事ですが、良い担当者選びがとても大切です!最近は分業化が進み住宅営業は専門知識を持たない、売るだけの営業が増えているので注意が必要です。契約が終わるとあなたは沢山のお客様の中の一つになるかもしれません。

この記事の著者

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河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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