木材と含水率!

建物の仕上がりや寿命には、使用している木材の含水率が大きく関係しています。

水分の多い(含水率が高い)木材はとても不安定な状態で
建築後に乾燥が始まると変形や収縮が起きます。

そうなると反り、曲がり、ねじれ、割れが発生してクロスが割れたり
床が下がったり引戸が開かなくなったりと、建物に影響が出始めます。

また、含水率の高いは腐りやすく白蟻にも狙われます。
このような木材で家を建てると弱い骨組みになり、安心で長持ちする家を作ることはできません。

木材をある一定の温湿度下におくと、やがて吸湿も放湿もしない状態で止まります。
これを平衝含水率といい、日本では約15%になります。

含水率が15%を越えると木に腐朽菌が発生しやすくなり木が腐り始めます。
そのため木材の含水率を調べると劣化の状況を判断する目安になります。

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写真の含水率25パーセントの木材は完全にスカスカに腐っていました。

ウッドデッキの含水率を調べるとメンテナンスの時期を知ることが出来ますので、
定期的に木材の含水率を調べましょう。

この記事の著者

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河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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