宮崎の住宅診断。予算に入れてなかった基礎補強。

 

住宅のお役立ち情報。予算に入れてなかった基礎補強。

こんにちは宮崎の住宅診断士、河野です。(公認ホームインスペクター  既存住宅状況調査技術者)

よう壁と呼ばれる土留めの壁の近くは、地盤が弱く軟らかい事が多いので注意が必要です。

 付近の状況や過去のデータから基礎補強が必要だと思われる場合には、地盤調査の前に基礎補強の予算を組んでいます。
 基礎補強の費用は状況で異なりますが約60万円です。

 さて前置きが長くなりましたが痛恨の失敗事例です!

図面も決定して資金計画を説明しました。

地域的には基礎補強はいらないと思われますが、実際は検査しないとわかりませんと説明しました。

 心配なので地鎮祭前に打合せした配置で地耐力調査を行いました。

結果は補強の必要なしでした。お客様に結果の報告を済ませると補強がいらないので安心されていました。

 地鎮祭当日に地縄を張って配置の確認を行っていると建物をよう壁ぎりぎりまで寄せて欲しいと、お客様より要望がありました。そこで建築基準法に影響の無い範囲で配置をずらす事にしました。

 後日、現場で配置の確認を行っていますとよう壁の近くで足が膝の近くまで沈んでしまいました。

前日からの雨で地盤が緩んでいた為ですが、あまりに地盤が弱過ぎます。

不安になって変更した配置で地盤調査をやり直すと、よう壁のまわり1メートルが極端に弱い事がわかり基礎補強が必要と判定が出ました。

 想定外の金額アップでお客様からは叱られましたが、ご理解頂いて無事工事に着手する事が出来ました。

 配置が変わると地耐力も変わるので注意が必要です!

この記事の著者

m-kawano1265

河野 誠

河野住宅クリニック 代表

公認ホームインスペクター(住宅診断士)
2級建築士
宅地建物取引主任者
福祉住環境コーディネーター
住宅ローンアドバイザー
2級電磁波測定士

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